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SEOとリスティング広告はどっちを実施すべき?目的・費用・効果の違いを徹底比較

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目次

SEOとリスティング広告は、検索結果からのサイト訪問数を増やすという目的は同じです。しかしながら進め方や費用、効果が出るまでの期間などが大きく異なります。

リスティング広告:すぐに集客効果を出したい場合に適している。

SEO:長期的に費用を抑えながら集客したい場合に適している。

それぞれの特色や違いを理解した上で、自社の予算や方向性に合わせて選択することが重要です。この記事では「SEOとリスティング広告のどちらをやるべきか迷っている」という方を対象に2つの違いを解説しながら、判断軸を解説します。

SEO /リスティング広告とは?

SEOとリスティング広告について、それぞれの概要や役割について簡単に解説します。

SEOとリスティングの検索結果における表示の違い

SEOとは

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。Googleなどの検索結果ページで、特定のキーワードで検索した際に自社のWebサイトをより上位に表示させるための施策全体を指します。

SEOの目的は、検索結果を通してより多くのユーザーを自サイトに誘導し、アクセス数を増加させることです。

アクセス数が増えることで、商品の購入やサービスの利用、資料請求といったコンバージョン(成果)に繋がりやすくなります。

関連記事:SEO記事とは?書き方とSEOに強くする7つのコツについても|コンテンツマーケケティング・コンテンツ制作会社ならコンマルク

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果ページに表示される広告枠に、広告費を支払って掲載する広告を指します。

検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーが検索したキーワードに関連性の高い広告が表示される点が特徴です。(検索画面には「スポンサー」と表示)

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードと広告の内容を関連付けることで、ニーズや関心の高いユーザーにピンポイントにアプローチできるというメリットがあります。

リスティング広告とSEOの違い

リスティング広告とSEOは、目的や特性が大きく異なるため、それぞれの特徴を理解した上で使い分けることが重要です。ここでは、費用、即効性、掲載順位、ターゲット層の観点から違いを比較します。

項目

リスティング広告

SEO

費用

クリック課金制
キーワードの競合性や広告設定により変動

サイト制作・運営費用
施策内容や規模により変動

即効性

高い
広告審査通過後、すぐに表示可能

低い
上位表示されるまでに時間がかかる

長期効果

なし
広告を停止をすれば効果が消滅

あり
上位表示されている間は効果があり

掲載順位

ある程度コントロール可能
広告ランクや入札額によって変動

コントロール不可
アルゴリズムによる評価で決定

ブランディング

効果なし
「スポンサー」「広告」と表示

効果あり
上位表示の信頼性・権威性が期待

費用:短期間なら広告、長期間ならSEOの方が安い

費用面で比較すると、短期間では広告、長期間であればSEOの方が費用対効果が高くなる傾向があります。

  • リスティング広告:短期間の場合に効果的です。初期投資が比較的低く、すぐに結果が出るため、短期的なキャンペーンや季節限定の商品プロモーションに適しています。

  • SEO:SEOは初期投資と継続的な労力が必要ですが、一度上位表示されると、追加費用なく長期的に効果が持続します。(順位変動が生じた場合リライトは必要)

即効性:リスティング広告は承認後、すぐに表示可能

即効性という観点では、リスティング広告が明らかに優位です。

  • リスティング広告:広告文を作成し、入札額を設定後、広告プラットフォームの承認を得れば、即座に検索結果に表示されます。急なプロモーションや時事的なイベントへの対応に適しています。

  • SEO:検索エンジンにインデックス(データベースに登録すること)されるまでに2週間〜1カ月、上位表示されるまでに3カ月以上かかります。そのため即効性を期待している場合は適しておりません。

長期効果:SEOは上位表示されている間は効果が続く

効果が続く期間でリスティング広告とSEOを分けた場合の比較長期的な効果を考えると、SEOの優位性が際立ちます。

  • リスティング広告:広告費を支払い続ける限り効果は持続しますが、予算がなくなると表示されなくなります。費用を払い続けなくてはならないので、長期になると費用が膨らみ続けます。

  • SEO:一度上位表示を獲得すると、順位が下がるまで効果は持続します。定期的なコンテンツの更新(リライト)は必要ですが、コンテンツ制作・リライト費用のみなので、長期で見ると費用を抑えることが可能です。

掲載順位:広告はランク・入札額で優位にできる

検索結果での表示順位については、それぞれに特徴があります。

  • リスティング広告:入札額と品質スコアによって順位が決まります。予算を増やすことで、比較的簡単に上位表示を獲得できます。

  • SEO:非公開の検索エンジンのアルゴリズムによって順位が決まるため、直接的にコントロールすることはできません。ただし、高品質なコンテンツを作成し続けることで、徐々に順位を上げることができます。

ブランディング:SEOの方が信頼性・権威性が高まる

ブランディングの観点では、SEOが優位です。

  • リスティング広告:リスティング広告は「広告」「スポンサー」というラベルが付きます。そのためユーザーによっては信頼性が低いと判断される可能性も。

  • SEO:オーガニック検索結果で上位表示されることで、ユーザーからの信頼性と権威性が高まります。一般的に、広告よりもSEO(自然検索)の結果を信頼する傾向があります。

リスティング広告が適している場合

リスティング広告は即効性に優れた施策です。できるだけ早く検索結果の上位に表示して、サイトへの流入数を増加させたい場合はリスティング広告をおすすめします。

短期間のキャンペーンで成果を出したい場合

例えば、リスティング広告は、広告出稿後すぐに検索結果に表示されます。売上が増えるシーズンが近いなど短期間での成果が求められている場合は、リスティング広告を選ぶべきでしょう。期間限定セールや新商品発売など、短期間で集客を最大化したい場合に有効です。

SEOの効果検証やテストマーケティング

SEOに取り組む前に、狙いたいキーワードでリステキング広告を出稿することで、

  • 検索ボリューム(月間で検索される回数)
  • コンバージョン率

などのデータを収集することが可能です。

SEOに本腰を入れて取り組むべきか迷っている方は、まずリスティング広告を出稿して、検索結果からの流入数やユーザー行動などのデータを基に、実施を検討することも選択肢のひとつです。

SEOで上位表示が難しいキーワード

SEOが強い競合が多い業界やビッグキーワードでは、SEOで上位表示するのが難しい場合があります。リスティング広告であれば、費用はかかりますが、確実に検索結果の上部に表示させることができます。

「獲得したいキーワードの難易度が高い」とお悩みの方は、SEOとリスティングを併用して、SEO対策で難しいキーワードをリスティング広告で出稿することも検討してみましょう。

SEOが適している場合

SEOは長期的な投資が必要であり、コンテンツを通じた認知拡大に長けた施策です

そのため、長期的なリード獲得や潜在層へのアプローチ、ブランディング・認知度向上に適しています。

長期的なROI(投資利益率)の改善を図りたい

SEOは、長期的に見ると、リスティング広告よりも低いコストで安定したアクセス数を獲得できる可能性があります。

潜在層へのアプローチを図りたい

SEOでは、ウェブサイトのコンテンツを充実させることで、まだニーズが顕在化していない潜在層へアプローチできます。

ブランディング・認知度向上を目指したい

SEOを通して検索エンジンで上位表示されることは、ユーザーからの信頼感やブランドイメージの向上に繋がります。

このようにリスティング広告とSEOは、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。そのため、自社の目的や状況に合わせて使い分けることが重要です。

SEOとリスティング広告の併用も有効な手段

SEOとリスティング広告は、それぞれに強みと弱みがあります。

例えば、SEOは長期的な視点で効果を発揮しますが、成果が出るまでに時間がかかるという側面があります。

一方、リスティング広告は、費用はかかりますが、短期間で集客効果が見込めるというメリットがあります。

項目

リスティング広告

SEO

即効性

高い

低い

長期効果

なし

あり

掲載順位

ある程度コントロール可能

コントロール不可

成果までの時間

かからない

かかる

費用

高い

低い

このように、SEOとリスティング広告は、お互いの弱点を補完し合う関係性にあります。

「上位表示が難しいキーワードはリスティング広告」「認知拡大が目的のキーワードはSEOで対策する」など、それぞれの性質を生かして併用することで。効率的かつ効果的に集客活動を進めることが可能になります。

SEOとリスティング広告を最適に活用しよう

SEOとリスティング広告は、それぞれ異なる特徴を持ちます。そのため「どちらの施策が適しているのか」検討した上で使い分ける必要があります。

場合によってはどちらか一方ではなく、組み合わせて活用することで、より効果的な集客が実現します。

コンマルクではSEO・リスティング広告の専門家が、SEOとリスティング広告の進め方から運用までご支援が可能です。

  • SEOとリスティング広告のどちらを実施すればいいかわからない
  • SEOで対策するキーワードを一緒に選定してもらいたい
  • リスティング広告でどのように運用を進めればいいか相談したい

などのお悩みを抱えている方は、コンマルクまでお気軽にご相談ください。

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記事を書いた人
池上 遼弥

法政大学法学部卒。上級ウェブ解析士。学生時代からコンテンツマーケティングに携わり、株式会社GIGに入社。Webマーケティング全体やSEOの戦略設計から施策実行までを担当。

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