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SEOとリスティング広告はどっちを実施すべき?目的・費用・効果の違いを徹底比較

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目次

SEOとリスティング広告は、検索結果からのサイト訪問数を増やすという目的は同じです。しかしながら進め方や費用、効果が出るまでの期間などが大きく異なります。

リスティング広告:すぐに集客効果を出したい場合に適している。

SEO:長期的に費用を抑えながら集客したい場合に適している。

それぞれの特色や違いを理解した上で、自社の予算や方向性に合わせて選択することが重要です。この記事では「SEOとリスティング広告のどちらをやるべきか迷っている」という方を対象に2つの違いを解説しながら、判断軸を解説します。

SEO /リスティング広告とは?

SEOとリスティング広告について、それぞれの概要や役割について簡単に解説します。

SEOとリスティングの検索結果における表示の違い

SEOとは

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。Googleなどの検索結果ページで、特定のキーワードで検索した際に自社のWebサイトをより上位に表示させるための施策全体を指します。

SEOの目的は、検索結果を通してより多くのユーザーを自サイトに誘導し、アクセス数を増加させることです。

アクセス数が増えることで、商品の購入やサービスの利用、資料請求といったコンバージョン(成果)に繋がりやすくなります。

関連記事:【2024年版】SEOとは?基本の考え方と優先度の高い施策を解説

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果ページに表示される広告枠に、広告費を支払って掲載する広告を指します。

検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーが検索したキーワードに関連性の高い広告が表示される点が特徴です。(検索画面には「スポンサー」と表示)

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードと広告の内容を関連付けることで、ニーズや関心の高いユーザーにピンポイントにアプローチできるというメリットがあります。

リスティング広告とSEOの違い

リスティング広告とSEOは、目的や特性が大きく異なるため、それぞれの特徴を理解した上で使い分けることが重要です。ここでは、費用、即効性、掲載順位、ターゲット層の観点から違いを比較します。

項目

リスティング広告

SEO

費用

クリック課金制
キーワードの競合性や広告設定により変動

サイト制作・運営費用
施策内容や規模により変動

即効性

高い
広告審査通過後、すぐに表示可能

低い
上位表示されるまでに時間がかかる

長期効果

なし
広告を停止をすれば効果が消滅

あり
上位表示されている間は効果があり

掲載順位

ある程度コントロール可能
広告ランクや入札額によって変動

コントロール不可
アルゴリズムによる評価で決定

ブランディング

効果なし
「スポンサー」「広告」と表示

効果あり
上位表示の信頼性・権威性が期待

費用:短期間なら広告、長期間ならSEOの方が安い

費用面で比較すると、短期間では広告、長期間であればSEOの方が費用対効果が高くなる傾向があります。

  • リスティング広告:短期間の場合に効果的です。初期投資が比較的低く、すぐに結果が出るため、短期的なキャンペーンや季節限定の商品プロモーションに適しています。

  • SEO:SEOは初期投資と継続的な労力が必要ですが、一度上位表示されると、追加費用なく長期的に効果が持続します。(順位変動が生じた場合リライトは必要)

関連記事:SEO対策の費用目安を解説!内容別の相場や費用対効果を高めるコツを紹介

即効性:リスティング広告は承認後、すぐに表示可能

即効性という観点では、リスティング広告が明らかに優位です。

  • リスティング広告:広告文を作成し、入札額を設定後、広告プラットフォームの承認を得れば、即座に検索結果に表示されます。急なプロモーションや時事的なイベントへの対応に適しています。

  • SEO:検索エンジンにインデックス(データベースに登録すること)されるまでに2週間〜1カ月、上位表示されるまでに3カ月以上かかります。そのため即効性を期待している場合は適しておりません。

関連記事:SEOの効果が出るまでどれくらいかかる?効果を早めるための6つの施策も紹介!

長期効果:SEOは上位表示されている間は効果が続く

効果が続く期間でリスティング広告とSEOを分けた場合の比較長期的な効果を考えると、SEOの優位性が際立ちます。

  • リスティング広告:広告費を支払い続ける限り効果は持続しますが、予算がなくなると表示されなくなります。費用を払い続けなくてはならないので、長期になると費用が膨らみ続けます。

  • SEO:一度上位表示を獲得すると、順位が下がるまで効果は持続します。定期的なコンテンツの更新(リライト)は必要ですが、コンテンツ制作・リライト費用のみなので、長期で見ると費用を抑えることが可能です。

掲載順位:広告はランク・入札額で優位にできる

検索結果での表示順位については、それぞれに特徴があります。

  • リスティング広告:入札額と品質スコアによって順位が決まります。予算を増やすことで、SEOと比べると簡単に上位表示を獲得できます。

  • SEO:非公開の検索エンジンのアルゴリズムによって順位が決まるため、直接的にコントロールすることはできません。ただし、高品質なコンテンツを作成し続けることで、徐々に順位を上げることができます。

ブランディング:SEOの方が信頼性・権威性が高まる

ブランディングの観点では、SEOが優位です。

  • リスティング広告:リスティング広告は「広告」「スポンサー」というラベルが付きます。そのためユーザーによっては信頼性が低いと判断される可能性も。

  • SEO:オーガニック検索結果で上位表示されることで、ユーザーからの信頼性と権威性が高まります。一般的に、広告よりもSEO(自然検索)の結果を信頼する傾向があります。

リスティング広告が適している場合

リスティング広告は即効性に優れた施策です。できるだけ早く検索結果の上位に表示して、サイトへの流入数を増加させたい場合はリスティング広告をおすすめします。

短期間で成果を出したい場合

例えば、リスティング広告は、広告出稿後すぐに検索結果に表示されます。売上が増えるシーズンが近いなど短期間での成果が求められている場合は、リスティング広告を選ぶべきでしょう。期間限定セールや新商品発売など、短期間で集客を最大化したい場合に有効です。

SEOの効果検証やテストマーケティング

SEOに取り組む前に、狙いたいキーワードでリステキング広告を出稿することで、

  • 検索ボリューム(月間で検索される回数)
  • コンバージョン率

などのデータを収集することが可能です。

SEOに本腰を入れて取り組むべきか迷っている方は、まずリスティング広告を出稿して、検索結果からの流入数やユーザー行動などのデータを基に、実施を検討することも選択肢のひとつです。

期間を限定して集客したい場合

期間を限定したキャンペーンなどで集客を行いたい場合、広告は非常に有効な手段です。広告は即効性が高いため、短期間でユーザーに直接アプローチすることができます。

SEOの場合、効果が現れるまでに時間がかかります。一般的に成果が出始めるまで3ヶ月ほどかかるため、期間が限定されている場合には適していないことがあります。

そのため、短期間で効率よくユーザーにリーチする必要がある場合は、即効性が高い広告を活用するのが適切でしょう。

SEOが適している場合

SEOが適している場合は以下の3点が挙げられます。

  • 長期的なROI(投資利益率)の改善を図りたい
  • 潜在層へのアプローチを図りたい
  • ブランディング・認知度向上を目指したい

SEOは長期的な投資が必要であり、コンテンツを通じた認知拡大に長けた施策です。そのため、長期的なリード獲得や潜在層へのアプローチ、ブランディング・認知度向上に適しています。

長期的なROI(投資利益率)の改善を図りたい

SEOは長期的に見ると、リスティング広告よりも安定したアクセスを低コストで獲得できる可能性があります。これは、SEOの主なコストが「サイト運営費」と「コンテンツ作成費用」に限られるためです。

コンテンツ作成に初期費用はかかりますが、一度作成すれば、広告のように毎月の費用が発生するわけではありません。上位表示されれば、長期間にわたって安定した流入を期待できます。

一方、広告の場合、掲載中は確実にユーザーを呼び込めますが、広告出稿を止めると流入はゼロになります。広告は出稿を続けなければ効果が途絶えてしまうため、費用を抑えたいのであればSEOの方が適しています。

潜在層へのアプローチを図りたい

SEOは潜在層へのアプローチに適しています。特に初心者向けのキーワードは、コンバージョンに直接つながりにくい傾向があります。潜在層にはサービス利用や依頼を検討しているユーザーは少ないため、そうしたキーワードに広告予算を投じても効果が限定的です。

代わりに、SEOを通じて徐々に認知度を高め、最終的にコンバージョンに結びつけるアプローチが有効です。毎月継続的に広告費用をかけるよりも、SEOに注力する方が長期的に効果的であると考えられます。

ブランディング・認知度向上を目指したい

SEOは、ブランディングや認知度向上において非常に効果的な手段です。検索結果で上位に表示されることは、ユーザーからの信頼を得るための重要な要素となります。

広告とは異なり、オーガニック検索結果は「スポンサー」や「広告」といった表示がないため、ユーザーにとって自然で信頼性の高い情報源として認識されます。その結果、企業やサービスの専門性を示しやすくなります。

ユーザーは、検索上位にあるページを信頼性の高い情報源として評価する傾向が強いため、SEOはブランディング戦略において欠かせない手法と言えるでしょう。

このようにリスティング広告とSEOは、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。そのため、自社の目的や状況に合わせて使い分けることが重要です。

SEOとリスティング広告の併用も有効な手段

リスティング広告は短期的に効果を発揮しやすく、即効性が高い点が特徴です。一方、SEOは長期的な集客が可能で、安定した流入を低コストで確保できる点が強みです。

両方を組み合わせることで、強みを活かしてより効果的な集客が可能になります。具体的には以下のような順番で併用していくことがおすすめです。

  1. リスティング広告の活用
    まず、リスティング広告で対策キーワードを設定し広告を出稿します。広告の即効性を活かし、短期間で成果を得ることを狙います。

  2. SEOの同時実施
    広告運用と並行してSEO対策を進めます。検索結果でも上位表示を目指し、広告と並行してSEOの流入も増加させます。

  3. 広告費用の最適化
    SEOからの流入が増加し、成果が出始めてきた段階で、リスティング広告の予算を徐々に削減します。これにより、費用対効果を最大化しながら長期的な集客基盤を構築できます。

リスティング広告は短期的なリスクをカバーし、SEOは長期的な安定性を提供します。このように両者を補完する使い方をすることで、片方だけでは得られない大きな効果を生み出せます。

SEOとリスティング広告のメリット・デメリットを理解した上で併用することで、費用・効果が出るまでの期間などを最善にすることができるでしょう。

SEOとリスティング広告を最適に活用しよう

SEOとリスティング広告は、それぞれ異なる特徴を持ちます。そのため「どちらの施策が適しているのか」検討した上で使い分ける必要があります。

場合によってはどちらか一方ではなく、組み合わせて活用することで、より効果的な集客が実現します。

コンマルクではSEO・リスティング広告の専門家が、SEOとリスティング広告の進め方から運用までご支援が可能です。

  • SEOとリスティング広告のどちらを実施すればいいかわからない
  • SEOで対策するキーワードを一緒に選定してもらいたい
  • リスティング広告でどのように運用を進めればいいか相談したい

などのお悩みを抱えている方は、コンマルクまでお気軽にご相談ください。

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記事を書いた人
池上 遼弥

法政大学法学部卒。上級ウェブ解析士。学生時代からコンテンツマーケティングに携わり、株式会社GIGに入社。Webマーケティング全体やSEOの戦略設計から施策実行までを担当。

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