SEOの効果が出るまでどれくらいかかる?効果を早めるための6つの施策も紹介!
GoogleによるとSEOの効果が出るまでに4か月から1年かかるといわれています。とはいえ、以下の要素などによりSEOの効果が出るまでの期間が異なります。
- SEOの効果:流入数が増える、お問い合わせ・リードが増える
- ドメインの種類:新規ドメイン、既存ドメイン
- キーワードの競合性
読者とGoogle両方から評価されるコンテンツ作りやサイト設計を行うことで、SEOの効果が早くでる場合もあります。
本記事ではSEOの効果が出るまでの期間やその期間を短縮するためにできる施策を6つ紹介します。
SEOの効果とは何を指す?
SEOの効果とは以下の3つを指します。
- 検索結果の上位表示
- 流入数の増加
- お問い合わせやリード数の増加
検索結果での上位表示
最初にSEOの効果が表れる場面は検索結果の上位表示です。つまり潜在顧客が特定のキーワードで調べた際、自社のコンテンツが上位3位以内に表示されている状態を指します。
検索順位が上がるごとにクリック率が高まり、流入数を増やすことができます。それによりお問い合わせ数やリード獲得数の増加にも寄与。
また上位表示され続けることで、その分野に精通しているというブランディングにも貢献します。
流入数の増加
SEO対策によって上位表示されるコンテンツが増えると自然と流入数も増加します。これにより自社の商品やサービスの認知度を高められます。
実際にseoClarityが2021年に公表したデータによると、検索順位別のクリック率は以下の図のとおりです。
検索順位が1位の場合はクリック率が約14%、9位の場合は約1.5%であり、9位から1位になれば流入数が約9倍に増加します。
さらに潜在顧客にとって価値のあるコンテンツを継続的に発信することで、検索結果以外からの流入も。例えば関連する外部サイトからの引用やSNSでの紹介など、多様なチャネルからの流入が見込めます。
SEO対策をすることで多様なチャネルから潜在顧客を集め、自社の商品やサービスについて知ってもらうきっかけをつくれます。
お問い合わせやリード数の増加
SEOの効果として一番期待されているのが費用を抑えて、お問い合わせやリード獲得数を増やせることです。
SEOでは上位表示され続ける限り費用をかけず自社の商品やサービスの潜在顧客と接点を持ち続けられます。さらに潜在顧客の悩みや課題が明確になっているため質の高いリードを獲得可能。
また、潜在顧客の悩みとセットで自社の商品やサービスを訴求できるため嫌悪感を抱かれにくいです。
一方広告は短期的な成果が期待できますが、お問い合わせやリードを獲得し続けるためには費用を払い続ける必要があります。
そのため短期的な成果を求めるなら広告、中長期的に安定した集客を目指すならSEOが適しています。
SEOの効果が出るまでにかかる期間
SEOの効果が出るまでの期間は以下のようなドメインの種類によって変わります。
- 新規ドメイン
- 既存ドメイン
新規ドメイン
新規ドメインではSEOの効果が表れるまで半年から1年かかるといわれています。なぜならサイトの信頼性や専門性などが確立しておらず、検索エンジンに評価されるまでに時間がかかるからです。
そのため、既にWebサイトがある場合は以下のようなサブディレクトリも検討してみましょう。そうすることでメインサイトからの評価を引き継ぎ、比較的早くSEOの効果が表れます。
ただし、メインサイトと扱うテーマが大きく異なる場合は、専門性が低いと判断される可能性があるのでサブドメインを選びましょう。
- メインサイト:https://giginc.co.jp/
- サブディレクトリ:https://giginc.co.jp/sub
- サブドメイン:https://sub.giginc.co.jp/
既存ドメイン
既存ドメインの場合、一般的に3か月から6か月で効果が表れ始めます。
長年運用されているドメインでは、すでに検索エンジンから一定の信頼性や専門性の評価を得ている場合が多いからです。それにより、新しく公開したコンテンツでも、比較的早く検索順位が上昇する傾向があります。
しかし過去にGoogleからペナルティを受けていたり、低品質のコンテンツが多かったりする場合はそれらの悪影響も引き継ぎます。そのような場合は既存ドメインではなく、新規ドメインでSEOを始めた方がよいでしょう。
SEOの効果を早めるためにできること6選
以下の6つの施策を中長期的に実践し続けることでSEOの効果を早く実感しやすくなります。
- 競合やCVを意識したキーワード選定
- Googleの基準を満たした良質なコンテンツの発信
- インデックス登録のリクエスト
- 内部リンクの最適化
- 適切なタグの使用
- 被リンク・サイテーションの獲得
1.競合やCVを意識したキーワード選定
流入数やお問い合わせ数の増加を狙うためにはキーワード選定が重要です。つまり、自社の商品やサービスを求めているユーザーが調べる可能性が高いキーワードで無ければお問い合わせやリード獲得につながりません。
キーワード選定では以下の3つを加味することが重要です。
- CVに近いキーワード
- 月間の検索数
- キーワードの競合性
キーワード選定でよくある失敗が流入数を増やすため、月間の検索数だけを見てキーワードを選定してしまうことです。月間の検索数が多い「SEOとは」のようなキーワードはユーザーの悩みが潜在化しており、競合性が高く上位表示しにくいといった欠点もあります。
またKW選定の際は、同じテーマのキーワードをひとまとめにする以下の図のようなトピッククラスターを組むのがおすすめです。
例えば「SEO」をテーマとした場合は、「SEO キーワード」、「SEO 外注」、「SEO 効果が出るまで」といったKWがあります。トピッククラスターを組むことで専門性や網羅性を高め、サイトやコンテンツの評価を高められます。
関連記事:【初心者向け】SEOにおけるキーワード選定とは?役立つツールやポイントを徹底解説
2.Googleの基準を満たした良質なコンテンツの発信
キーワードが決定したらGoogleの評価基準に沿ったコンテンツを発信しましょう。Googleが求めているコンテンツとはユーザーにとって有益なものであり、具体的には以下の表の4つの評価基準を設けています。
Googleが公表している評価基準 | 概要 | 施策 |
専門性 | トピックに深い知識と理解があるか | ・監修者をつける |
経験 | 実体験に基づいた内容が含まれているか | ・事例を掲載する |
権威性 | 著者や運営会社に特定の分野での認知度や評判の高さがあるか | ・運営会社や著者の情報を掲載する |
信頼性 | 正確性や信頼性が高い情報源であるか | ・官公庁など信頼性が高い情報源から引用する |
また、検索エンジンにコンテンツを早く発見してもらうためにも、無理のないペースで定期的に記事を公開しましょう。更新頻度に関しては1か月で100本公開しそれ以降は更新がないよりは、月20本でも毎月コンスタントに公開した方がよいです。継続してコンテンツを発信するリソースが社内にない場合は、外注も検討してみましょう。
関連記事:コンテンツSEOを外注するメリット・デメリット|費用相場と外注先選びのポイントとは
3.インデックス登録のリクエスト
新たに記事を公開したり、修正したりした場合はその都度「インデックス登録のリクエスト」をしましょう。
公開した記事が検索結果に表示されるまでに以下の3つの段階を踏んでいます。
- クロール:Webページの情報収集
- インデックス登録:集めた情報をサーバーに保管
- 検索結果の決定:キーワード別に順位をつける
インデックスとは検索エンジンにWebページが登録されることを指します。登録されていない場合は、作成したコンテンツが検索エンジンに認識されておらず検索結果にも当然反映されません。そのため、Googleサーチコンソールで「インデックス登録」をし、クローラーの巡回を促しましょう。
ただし何回リクエストしてもインデックス登録が早くなるわけではありません。
4.内部リンクの最適化
自社サイト内でユーザーの悩みを解決するために内部リンクを張り巡らせましょう。そうすることで、流入したユーザーが気になった関連する内容を再検索せず、自社サイト内の関連するコンテンツを見てもらえます。
内部リンクの張り巡らせ方は、キーワードを考える際に登場したトピッククラスターをイメージすると分かりやすいです。例えば「SEOとは」というキーワードの場合、「SEO キーワード」や「SEO 内部対策」などのコンテンツをつなげるとよいでしょう。その際、URLではなくコンテンツのタイトルなどのリンクテキストを貼ると、ユーザーが遷移先の内容を把握しやすくなります。
また、内部リンクを貼ることで、検索エンジンから専門性や網羅性が高いサイトと認識され、トピッククラスター全体の検索順位が上がりやすくなります。
5.適切なタグの使用
適切なタグを使用することで、ユーザーも検索エンジンも認識しやすいWebサイトやコンテンツになります。特に検索エンジンはHTMLというマークアップ言語で記載されたコードを読み取り、Webサイトやコンテンツの構造を把握しています。そのため、間違ったタグを使用した場合、内容が適切に伝わらない恐れも。
よく用いられるタグには以下のようなものがあります。
- titleタグ:タイトルを表すタグ
- h2,h3タグ:見出しや階層構造を伝えるタグ
- altタグ:画像として認識してもらうためのタグ
- metaタグ:Webページの概要を伝えるタグ
- aタグ:リンクを示す
titleタグやmetaタグを使用することで、似たキーワードを対策した場合に重複したコンテンツとして見なされ、評価が分散してしまうリスクを回避できます。
6.被リンク・サイテーションの獲得
Googleからの評価を高めるためにも被リンクやサイテーションの数は重要です。
被リンクとは外部のサイトに自社のリンクを貼ってもらうことを指します。
一方サイテーションとは、WebサイトやSNSに自社やサービスの名前が言及されることです。
被リンクやサイテーションを獲得する方法としては以下のようなものがあります。
- 調査データの作成
- 寄稿
- SNSの活用
- プレスリリースの配信
関連するコンテンツからの被リンクやサイテーションが増えることで、「ユーザーにとって有益な記事」とGoogleから評価されるのです。さらにクローラーの巡回頻度を増やすことにもつながり、公開や修正したコンテンツを見つけてもらいやすくなります。
ただし自社と関連のないページからの被リンクなど質の低い被リンクは、逆効果を与える場合も。そのような場合はサイトの運営元にリンクの削除を依頼したり、リンクを否認したりしましょう。
SEOでやってはいけないこと3選
以下の3つは検索順位の低下やインデックス登録の解除といったペナルティを受けるのでやってはいけません。
- 被リンクの購入
- 隠しテキストや隠しリンクの使用
- コピーコンテンツ
被リンクの購入
被リンクの購入とは検索順位を上げるため、金銭を払って自社サイトのリンクを他社サイトに貼ってもらうことを指します。
地道に被リンクを獲得する方法に比べて手軽にそれを獲得できますが、Googleからペナルティを受ける危険性も。もし被リンクの購入に気づかれなくても、購入した被リンクは関係性が薄いため検索エンジンから高い評価を受けられません。
そのためユーザーの悩みや興味に合致したコンテンツを作成することが、安全で効果的な被リンクを獲得する手段です。
隠しテキストや隠しリンクの使用
隠しテキストや隠しリンクとは、検索エンジンにだけ読み取れる方法でキーワードやリンクを盛り込む方法です。つまり、HTMLを利用してWebサイトの構造を把握していることを逆手にとって、ユーザーの閲覧を邪魔せずキーワードや被リンクの数を増やすことが目的です。
具体的には以下のような方法があります。
- 背景色と同じ色のテキストを使用する
- 見えないくらい極小のフォントサイズを使う
隠しテキストや隠しリンクに似ていますが、クリックすることで開閉できるアコーディオンメニューや複数のコンテンツを切り替えるカルーセルは違反ではありません。
隠しテキストや隠しリンクが横行した背景には、検索エンジンがキーワードや被リンクの数を重要視していたからです。しかし現在では、無暗にキーワードを盛り込むことや関連性の低い被リンクは検索エンジンからの評価を下げることにつながります。
コピーコンテンツ
コピーコンテンツとは他のウェブサイトのコンテンツを許可なく複製したり、わずかな修正を加えて使用したりすることを指します。他社サイトだけでなく、自社のサイトで同じコンテンツを使いまわすこともコピーコンテンツに該当します。
Googleでは付加価値やオリジナリティが含まれたコンテンツが高い評価を受けるため、高品質なコンテンツを複製しても検索エンジンからの評価は上がりません。反対に著作権法違反として訴えられる可能性があります。
YouTubeの記事化はコピーコンテンツに該当しない
ただしYouTubeで公開されている動画を記事として公開する場合はコピーコンテンツとして扱われません。さらに記事をSNSやYouTubeなど複数のコンテンツで使いまわすことは、リソースを抑えて流入数やお問い合わせ数を増やすことにつながります。
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SEOは費用を抑えてお問い合わせやリード獲得数を増やせますが、効果が出るまで3か月から1年かかります。その間は結果が実感できない中、キーワード設計やコンテンツ制作、内部リンクの最適化など様々な施策をやり続ける必要があります。
そのため社内にリソースがない場合は、専門的な知識を持ったプロに相談しながらの運営がおすすめです。
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