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ビッグワードのSEO戦略を徹底解説!順位向上を成功させるポイントとは

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目次

月間1万回以上の検索ボリュームを持つ「ビッグワード(ビッグキーワード)」は、上位表示に成功すれば、大きな流入が期待できるキーワードです。

しかし、ビッグワードには競合が多いため、上位表示させるのは簡単なことではありません。さらに、検索ボリュームにこだわるあまり間違ったSEO戦略を展開してしまうと、コストと時間を無駄にしてしまうリスクがあります

この記事では、ビッグワードの特徴やメリット・デメリット、上位表示を実現するための具体的な戦略を解説します。どのような企業がビッグワード戦略に取り組むべきなのかについても説明するので、SEO施策の参考にしてみてください。

SEOにおけるビッグワードとは?

ビッグワードとは、月間検索ボリュームが1万回以上あるキーワードを指します。「SEO」や「パソコン」といった一語で構成される単語はもちろんのこと、複数のキーワードを組み合わせた複合キーワードでも、検索ボリュームが大きければビッグワードに該当します。

ビッグワードの具体例は、次のとおりです。

  • 業界名(「不動産」「美容院」など)

  • 商品カテゴリー名(「スマートフォン」「冷蔵庫」など)

  • 人気の複合語(「東京 観光」「英語 勉強」など)

ビッグワードで上位表示されれば、検索流入が大幅に増加します。しかし、競合が多く上位表示の難易度が非常に高いため、高い順位を獲得・維持するには戦略的な取り組みが必要です。

検索ボリュームの目安や調べ方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:SEOにおける検索ボリュームの目安や調べ方は?おすすめツールや選定の流れを解説

ビッグワードのメリット・デメリット

ビッグワードは、上位表示できれば大きな効果が期待できる一方で、多くの課題があることも事実です。

ここでは、ビッグワードのメリットとデメリットを紹介します。それぞれを正しく理解して、自社のSEO戦略に活かしていきましょう。

ビッグワードのメリット

ビッグワードで上位表示できると、以下のようなメリットを得られます。

  • 大量の検索流入が見込める

  • ブランド認知度の向上につながる

  • サイト全体の評価が高まる

  • 関連キーワードでも上位表示しやすくなる

  • 競合との差別化が図れる

ビッグワードは検索数が非常に多いので、上位表示に成功すれば流入数も増加します。競合が多いキーワードで上位表示されれば、ブランド認知の拡大やブランディングの強化にも効果を発揮します。

また、サイトの評価が向上する点も特筆すべきポイントです。難易度の高いキーワードで上位表示できるサイトは、Googleから高い信頼性があると判断されていることになるので、他のキーワードでも順位を獲得しやすくなります。結果的に、さらなる流入増加につながる好循環を生み出しやすくなるのです。

ビッグワードのデメリット

ビッグワードには以下のようなデメリットも存在します。

  • 上位表示までに時間がかかる

  • 多大なコストと労力が必要

  • 検索意図が多様で、獲得した流入が成果に結びつきにくい

  • 常に競合との競争にさらされる

  • 一度順位を落とすと回復が難しい

ビッグワードの検索意図は多岐にわたります。例えば「SEO」というキーワードの場合、「SEOの意味を知りたい」「具体的な手法を知りたい」「外注先を知りたい」など、さまざまなニーズが考えられます。

そのため、自社のターゲット層とは異なるユーザーも流入してしまい、コンバージョン率が低くなるケースが多いのです。

ビッグワードの関連用語

ビッグワードと一緒に押さえておきたい関連用語として、以下の3つが挙げられます。

  • ミドルキーワード

  • スモールキーワード

  • ロングテールキーワード

それぞれどのようなキーワードなのか、詳細をみていきましょう。

ミドルキーワードとは

ミドルキーワードは、月間検索ボリュームが1,000〜1万回程度のキーワードを指します。

ミドルキーワードの特徴は、次のとおりです。

  • 上位表示の難易度はビッグワードよりも低め

  • 上位表示されれば安定した検索流入が期待できる

  • 検索意図が明確で、比較的コンバージョンにつながりやすい

  • サイトの評価向上にも効果的

ミドルキーワードは、ビッグワードほど競合は多くありませんが、一定の検索需要が見込めます。サイトの評価を高めたいときや、着実にコンバージョンを獲得したいときに狙うことがおすすめです。

スモールキーワードとは

スモールキーワードは、月間検索ボリュームが100〜1,000回程度のキーワードです。

以下のような特徴を持っています。

  • 比較的容易に上位表示を狙える

  • ニッチな需要を確実に獲得できる

  • 検索意図が明確で、コンバージョン率が高くなりやすい

  • 競合が少ない

スモールキーワードは、検索数は少ないものの、ニーズが具体化しているユーザーに使用される傾向にあります。「新規サイトを立ち上げたばかりでSEO評価が低い」「特定の市場に特化している」という企業には、まずスモールキーワードから着手していくことをおすすめします。

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードは、3つ以上のキーワードで構成される長い検索語句を指します。

ロングテールキーワードには、以下のような特徴があります。

  • 極めて具体的な検索意図

  • 非常に高いコンバージョン率

  • 競合が少なく上位表示を獲得しやすい

  • コンテンツ数を増やすことで大きな効果が期待できる

月間検索ボリュームの目安が100~1,000回未満と少ない点、より具体的な課題や要望が含まれている点が特徴です。一つひとつの検索ボリュームが小さくても、関連する複数のロングテールキーワードで上位表示を獲得できれば、結果的に大きな成果につながる可能性を秘めています。

関連記事:ロングテールキーワードのSEO戦略をわかりやすく解説!メリットや調べ方とは

ビッグワードを上位表示させるSEO戦略

ビッグワードを上位表示させたい場合は、以下のステップでSEO施策を展開していきましょう。

  1. ターゲットのニーズを分析する

  2. サイト設計を見直す

  3. スモールキーワード・ミドルキーワードで上位表示を目指す

  4. 良質な被リンクを獲得する

  5. 内部リンクで記事同士をつなぐ

大前提として、ビッグワードの上位表示は、一朝一夕には実現できません。

特に新しく立ち上げたばかりのサイトや、現時点でSEO評価があまり高くないサイトの場合、いきなりビッグワードだけを狙うのは非効率的です。段階的にサイトの評価を高めながら、長期的に取り組むことが大切です。

ここからは、ビッグワードのコンテンツを上位表示させるための具体的な戦略を説明します。

1. ターゲットのニーズを分析する

まずは、自社のターゲットについて深く理解することから始めましょう。

ターゲット分析の際は、以下のポイントを整理してみてください。

  • どのような課題を抱えているのか

  • 情報収集時にどのようなキーワードで検索するのか

  • どのような情報を求めているのか

  • 最終的に何を実現したいのか

ターゲットの行動や思考を理解できれば、「どのキーワードから対策していくべきか」「どのような情報を提供すべきか」がみえてきます。また、ビッグワードで流入したユーザーを、どのようにコンバージョンへつなげていくかの計画も立てやすくなるでしょう。

2. サイト設計を見直す

ビッグワードコンテンツのSEO評価を高めるには、以下のような「SEOで評価されるサイト構造」にすることが大切です。

  • 最上位層:ビッグワード

  • 中位層:ミドルキーワード

  • 下位層:スモール・ロングテールキーワード

サイト設計を見直す手順は、次のとおりです。

  1. メインとなるビッグワードを決める

  2. 関連する中位〜下位キーワードを洗い出す

  3. キーワードをカテゴリーごとにグルーピングする

  4. 階層構造を作成し、URLを設計する

このような手順で計画的にサイト設計を行うことで、SEO評価を最大化できるサイト構造を構築できます。

ただし、サイト設計は一度構築すると修正が困難で、技術的なノウハウも必要です。不安がある場合は、専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

3. スモールキーワード・ミドルキーワードで上位表示を目指す

はじめは上位表示させやすいキーワードから着実に実績を積み上げることが重要です。具体的には、スモールキーワードで検索上位を獲得し、その実績をもとにミドルキーワードの評価を向上させ、最終的にビッグワードの評価につなげていく戦略が有効です。

このように、スモールキーワードから段階的にアプローチすることで、サイト全体のドメインパワーを効率的に向上させやすくなります。コンテンツの品質や関連性を高めながら、自然な形でビッグワードの評価を高めていきましょう。

4. 良質な被リンクを獲得する

被リンクが多いコンテンツは、「ユーザーにとって有益なコンテンツである」とみなされるので、SEO評価を高めやすくなります。そのため、良質な被リンクの獲得も非常に重要なSEO戦略です。

良質な被リンクを獲得するには、オリジナリティの高いコンテンツの制作が不可欠です。さらに、プレスリリースの配信や業界メディアへの露出、インフルエンサーとの関係構築なども有効でしょう。

特に、業界で実績のある企業や著名人からリンクを獲得できれば、大きな評価向上につなげられます。

5. 内部リンクで記事同士をつなぐ

内部リンクには、サイト内のページ同士を関連付けて、SEO評価を伝播させる効果があります。特に、ビッグワードを狙うコンテンツには、関連する下位層のページの内部リンクをしっかりと設置しましょう

内部リンクを設置すれば、クローラビリティが向上し、ページ間の関連性を正しく伝えられます。さらに、ユーザーの回遊率やユーザビリティが向上することも、SEOによい影響を与えるひとつの要素となります。

ただし、過度な内部リンクはかえって評価がマイナスになる可能性があるため注意が必要です。コンテンツの文脈に沿った自然な内部リンクを心がけましょう。

ビッグワードのSEO戦略に取り組むべき企業

ビッグワードは、上位表示の難易度が高く効果も限定的です。したがって、すべての企業がビッグワードの上位表示を目指す必要はありません

ビッグワードのSEO戦略に取り組むべき企業は、以下のいずれかの条件に当てはまる企業です。

  1. ドメインパワーが高い

  2. 市場規模が大きい

  3. 商材の単価が高い

どのようなことなのか、深掘りしていきましょう。

ドメインパワーが高い

現在ビッグワードで上位表示されているのは、ドメインパワーが高いサイトばかりです。

ドメインパワーとは、そのサイトが検索エンジンからどれだけ信頼されているかを示す指標です。一概にはいえませんが、ビッグワードで上位表示させたい場合は「ドメインパワー50以上」がひとつの目安となります。

すでに自社のドメインパワーが高い場合は、正しくSEO施策を実施すれば、比較的スムーズに上位表示を狙えるでしょう。一方で、ドメインパワーが低いサイトの場合は、スモールキーワードやミドルキーワードで実績を積み上げてからビッグワードに挑戦することをおすすめします。

市場規模が大きい

市場規模が大きく競合も多い業界では、ビッグワードの上位表示によるブランディング効果は大きなメリットとなります。サイトへの流入増加だけではなく、企業の認知度や信頼性の向上にもつながるので、他社との差別化ポイントになるでしょう。

一方で、ニッチな市場の場合は、自社の顧客になる可能性が高い顧客を確実に獲得したほうが効率的です。そもそも、市場によってはビッグワードが存在していない可能性も考えられます。

「SEO戦略の成功=ビッグワードで上位表示させること」ではありません。大切なのは、商材や市場に適したキーワードを選定することです。

商材の単価が高い

商材の単価が高い場合、ビッグワードで上位表示を成功させれば大きな利益につながります。コストと時間をかけても十分な投資対効果が見込めるので、長期的に取り組んでも元を取れる可能性が高いのです。

一方で、単価が低い場合はコストのほうが高くなってしまうリスクがあります。この場合は、スモールキーワードやミドルキーワードで着実に成果を出していく戦略のほうが効率的でしょう。

ビッグワードのSEO戦略を成功させるポイント

ビッグワードのSEO戦略を成功させるために、以下のポイントを意識してみましょう。

  • 基本的なSEOの知識を身につける

  • 網羅性が高く質の高いコンテンツを制作する

  • 長期的な取り組みが必要になる

  • 目的達成へつなげるために工夫する

どのようなことなのか、詳細を説明します。

基本的なSEOの知識を身につける

ビッグワードで上位表示を目指すには、基本的なSEO施策を組み合わせながら実行していく必要があります。この記事で紹介したSEO戦略だけではなく、SEOの基本知識についても身につけておくことが大切です。

必要なSEO施策としては、次のようなものが挙げられます。

種類

目的

具体的な施策例

内部SEO

サイトの内部を最適化する

  • サイト構造の設計

  • 内部リンクの最適化

  • メタデータの調整

外部SEO

サイト外部から評価や信頼性を集める

  • 被リンク獲得

  • サイテーション(引用)獲得

コンテンツSEO

ユーザーが求める質の高いコンテンツの制作

  • E-E-A-Tの向上

  • 検索意図の分析

  • リライト

これらの複数の施策を継続的に実施することで、はじめてビッグワードでの上位表示が可能になるのです。

SEOの基本的な考え方や優先度の高い施策については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

関連記事:【2024年版】SEOとは?基本の考え方と優先度の高い施策を解説

網羅性が高く質の高いコンテンツを制作する

検索意図が幅広いビッグワードでは、さまざまなニーズに対応できるように網羅性を高めることが大切です。加えて、Googleが重視する指標「E-E-A-T」を意識して、他のサイトにはない価値を提供する必要があります。

E-E-A-Tの要素と施策例は、表のとおりです。

E-E-A-Tの要素

具体的な施策例

Experience(経験)

  • 事例やケーススタディを盛り込む

  • 独自データを掲載する

  • 社内の専門家の知見や実践例を取り入れる

Expertise(専門性)

  • 信頼できる情報源から引用する

  • 専門用語をわかりやすく解説する

  • 図表などを用いて説明する

Authoritativeness(権威性)

  • 実績を明記する

  • 第三者からの評価を掲載する

  • 専門家のプロフィールを充実させる

Trustworthiness(信頼性)

  • 定期的に情報を更新する

  • 情報源を明記する

  • デメリットについてもしっかりと説明する

上記のように、自社ならではの知見や独自の切り口を盛り込むことで、他のサイトにはない価値を提供しやすくなります。また、定期的に内容を更新して情報の鮮度を保つことも、上位表示には重要です。

長期的な取り組みが必要になる

競合が少ないスモールキーワードやミドルキーワードとは異なり、ビッグワードは圧倒的にライバルが多く、ライバルのコンテンツ品質も高い傾向にあります。そのため、長期的な取り組みが欠かせません。すぐに結果が出ないからといって、諦めてしまわないように注意しましょう。

上位表示には、「コンテンツ制作→分析→改善」の繰り返しが不可欠です。場合によっては、数か月から1年以上かけてようやく上位表示を獲得できることもあります。焦らずに、着実にリライトや内部リンクの最適化などを行いながら、少しずつ順位を高めていきましょう。

関連記事:SEOの効果が出るまでどれくらいかかる?効果を早めるための6つの施策も紹介!

目的達成へつなげるために工夫する

ビッグワードは幅広いニーズを包括しているため、コンバージョンにつながらないユーザーも流入してきます。しかし工夫次第では、多彩なニーズを抱えたユーザーをコンバージョンにつなげることも可能です。

例えば、専門性の高いホワイトペーパーを複数用意しておけば、ニーズや段階の異なるユーザーにまんべんなくアプローチできます。また、内部リンクや関連記事を網羅的に設置しておくことも有効でしょう。

ポイントは、過度な誘導を避けて、ユーザーの自然な行動を尊重することです。質の高い情報を提供しながら、幅広いニーズを持つユーザーを次のアクションに誘導するコンテンツ設計を心がけましょう。

ビッグワードのSEOならコンマルクにお任せください!

ビッグワードは多くの検索流入が見込める一方で、難易度が高くコンバージョンに直結しにくいという注意点があります。サイトの状態や商材によってビッグワードを狙うべきかどうかは異なるので、自社や市場の状況をしっかりと把握したうえで判断することが大切です。

ビッグワードの上位表示には、SEOに関する専門的な知識や長期的な取り組みが欠かせません。「自社で対応することが難しい」「できるだけ早く上位表示させたい」という場合は、専門家に相談することがおすすめです。

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