SEO対策の費用目安を解説!内容別の相場や費用対効果を高めるコツを紹介
自社サイトの検索順位を上げるSEO対策は、Webサイトを使った集客やブランディングを目指している企業にとって重要な取り組みです。
しかし、一口にSEO対策といっても、施策の内容や規模は多岐にわたります。そのため、どれくらいの費用がかかるのかイメージできていない企業は多いかもしれません。
この記事では、SEO対策の費用目安について紹介します。相場や料金形態を知って、自社のリソースに合ったSEOの実施を目指しましょう。
関連記事:【2024年版】SEOとは?基本の考え方と優先度の高い施策を解説
SEO対策を自社で行うときの費用目安
SEO対策を自社で行う場合、発生する主な費用は次のとおりです。
ドメイン・サーバー代:1万〜5万円/年
担当者の人件費:自社対応の場合は追加コストなし
ツールの利用料金:5,000円〜30万円/月
サイトの規模にもよりますが、ドメイン・サーバー代は年間1万〜5万円程度に収まるケースが多くみられます。そのため、SEO対策を内製化できると初期投資を大幅に抑えられます。
ただし、SEO対策には専門知識が必要です。費用について考えるときは、担当者の育成にかかる時間的コストや、効果が表れるまでの期間なども考慮する必要があります。
また、多くのリソースを割いて取り組む必要があるので、他の業務に影響が出る可能性もあります。自社でSEO対策を行う場合は、このような「隠れたコスト」も含めて総合的に判断することが大切です。
SEO対策を外注するときの費用目安
SEO対策を外注するときの費用は、依頼内容やサイトの規模によって変わります。
各施策のおおよその費用目安は、表のとおりです。
施策 | 概要 | 費用目安 |
SEOサイト設計 | キーワード調査からサイト構造の設計、導線の最適化など | 50万〜200万円 |
コンテンツSEO | SEOに最適化されたコンテンツの制作 | 5万~15万円/1本 |
内部SEO | 内部リンクやタイトル、メタディスクリプションの最適化など | 20万〜50万円/月 |
外部SEO | 被リンクやサイテーションの獲得など | 20万〜100万円/月 |
SEOコンサルティング | 課題抽出や戦略の立案 | 月額15~50万円 |
上記の費用は、実績が豊富な専門企業に依頼する場合の相場です。個人や小規模企業に依頼する際は、相場よりも費用が安くなる場合もあります。
ここからは、各施策と費用についてさらに詳しくみていきましょう。
SEOサイト設計
【費用目安】
50万〜200万円
SEOサイト設計は、Webサイトの構造や導線を最適化する施策です。ユーザビリティとSEOの両方を考慮してサイトを設計する必要があるので、入念に取り組む場合は金額も高額になります。
サイトの規模や構造の複雑さによって、詳細な金額は変動します。適切なサイト設計はSEO対策のベースとなるため、多少費用がかかってもじっくりと取り組むことがおすすめです。
SEOサイト設計は、これからサイトを制作する企業だけではなく、すでにサイトを運営している企業にもおすすめの施策です。外部の人間であるプロにサイトをみてもらうことで、自社だけでは気づけなかった改善のアイデアを得られるでしょう。
コンテンツSEO
【費用目安】
・SEOキーワード設計:45〜70万円/30KW
・5万~15万円/1本
コンテンツSEOは、検索意図をふまえて高品質なコンテンツを作成する施策です。記事の制作はもちろんのこと、対策すべきキーワードの選定やリライトを依頼することも可能です。
金額は、記事の文字数や専門性によって変わります。文字数の多い記事や専門性の高い記事は、1記事あたり10万円を超えることもあります。
SEO効果を得るためには、継続的なコンテンツ制作が重要です。予算やリソースを考慮のうえ、長期的な視点で計画を立てることが大切です。
関連記事:コンテンツSEOとは?メリット・デメリット、費用対効果についてわかりやすく解説
内部SEO
【費用目安】
20万〜50万円/月
内部SEOは、サイト内の最適化を行う施策です。タイトルタグやメタディスクリプションの調整、内部リンクの最適化などが含まれます。
内部SEOを適切に行うと、検索エンジンがサイトの構造や内容を正確に理解しやすくなるため、検索順位の向上につながります。また、内部施策はユーザビリティの向上にも効果的なので、滞在時間や回遊率の改善効果も期待できるでしょう。
外部SEO
【費用目安】
20万〜100万円/月
外部SEOは、他サイトからの被リンクやサイテーション(外部サイト・SNSでの言及)獲得を目指す施策です。難易度によって金額は変動しますが、SEOに与える影響が大きいため、金額も高額になる場合があります。
注意点として、不自然・低品質な被リンクの獲得はペナルティのリスクがあることが挙げられます。不正な方法で被リンクを獲得することがないよう、信頼できる外注先を選びましょう。
SEOコンサルティング
【費用目安】
月額15~50万円
SEOコンサルティングは自社サイトの現状分析や競合調査、キーワード戦略の立案など、SEO施策全般の支援を受けられるサービスです。月額15~50万円程度が相場ですが、運用を丸ごと任せる場合は50万円以上、大規模サイトの場合は100万円を超えることもあります。
SEOコンサルティングを利用すれば、専門家の知見を活かした効果的なSEO戦略を立てられます。また、定期的なレポーティングや改善案を提案してもらいながらPDCAサイクルを回すことで、自社にノウハウを蓄積しながらSEO対策を進められる点も大きなメリットです。
SEO対策の料金形態
SEO対策の支援を専門業者に依頼するときは、3種類の料金形態の中から自社に適したものを選ぶことが重要です。
月額固定型
成果報酬型
スポット型
ここでは、各料金形態の特徴や適している企業についてみていきましょう。
月額固定型
月額固定型は、毎月一定の費用を支払う料金形態です。
月額固定型の特徴は、予算計画を立てやすい点です。毎月の費用が同じなので、長期的な予算計画を立てやすく、安定した運用が可能となります。また、大きな成果が出ても追加の出費が発生しない点もメリットです。
一方で、成果が出なくても費用がかかり続けるというデメリットもあります。
月額固定型は、長期的にSEO対策を行いたい場合や、予算管理を安定化させたい場合に適しています。特に、着実に成果を求めたい企業や、継続的な取り組みでブランド力の強化を目指している企業におすすめです。
成果報酬型
成果報酬型は、SEO対策の成果が発生したときのみ報酬を支払う料金形態です。
成果報酬型は、成果が出なければ費用が発生しません。そのため、リスクを最小限に抑えたい企業におすすめです。
一方で、成果の定義や報酬の算出方法によっては、予算計画を立てにくいというデメリットがあります。また、ほとんどの場合で初期費用がかかるので、開始時点にまとまった投資が必要になる点に注意が必要です。
成果報酬型は、短期的な成果を求める場合や、無駄なコストを抑えたい場合に適しています。特に、新規事業を立ち上げたばかりのスタートアップ企業や、限られた予算内で効果を最大化したい小規模企業に向いているでしょう。
スポット型
スポット型は、一時的に支援を受けたいときにおすすめの料金形態です。サイトリニューアルやコンテンツ拡充など、特定のプロジェクトや期間限定の施策を実施するときに役立ちます。
スポット型の特徴は、必要なときに必要な分だけサービスを受けられる柔軟性です。希望に応じて数万円から依頼できるので、予算が少なくても成果を得られる点がメリットです。ただし、継続的な支援に比べると、1回あたりの費用が割高になる可能性があります。
スポット型は、通常のSEO対策は自社で行っていて、特定の知識や技術が必要な部分だけ専門家の支援を受けたい企業に適しています。また、SEO対策を試験的に導入してみたい企業や、季節性の強いビジネスを展開している企業にもおすすめです。
SEO対策の費用対効果を高めるコツ
SEO対策の費用対効果を高めたい場合は、次のようなコツを意識してみましょう。
商材との相性を見極める
信頼できる外注先を見つける
最適なプランで契約する
リスティング広告も活用する
少しずつ内製化を目指す
コンテンツの品質を高める
以下では、各項目の詳細を説明します。
商材との相性を見極める
まずは、自社の商材がSEO施策と相性がよいのかを見極めましょう。いくらSEO施策が功を奏して上位表示を成功させられても、そこから成約につながらなければコストが無駄になってしまうためです。
SEO施策と相性のよい商材やサイトの傾向として、次のようなものが挙げられます。
単価が高い商材
規模が大きいサイト
ライバルが少ないニッチな商材
上位表示が難しいYMYLジャンル以外の商材
上記の商材やサイトは、上位表示が目指せる、もしくは上位表示されたときに大きな成果を得られる可能性が高いため、SEO施策との相性がよい傾向にあります。
一方で、競合が多い商材や検索需要が少ない商材、単価が極端に低い商材は、SEO以外のマーケティング施策も検討したほうがよい可能性があります。
信頼できる外注先を見つける
SEO対策を外注する場合は、信頼できる外注先を見つけることが重要です。過去の実績や成功事例、得意な業界、提供しているサービスの範囲を総合的に判断して、自社に合った外注先を選びましょう。
また、コミュニケーションの取りやすさも重要な選定基準です。定期的な報告・相談がしやすい環境が整っていると、より自社に適したSEO施策を実施しやすくなります。
外注先の選定時には、複数の企業から見積もりを取り、サービス内容や価格を入念に比較しましょう。価格だけで判断するのではなく、提供される価値や見込める効果を総合的に評価してみてください。
最適なプランで契約する
自社が希望する成果や対応範囲、サポート体制に合ったプランを契約することも大切です。
SEOには長期的な取り組みが不可欠なので、継続して支払い続けられる料金プランを選択することが大前提となります。加えて、柔軟にプランが変更できる外注先を選ぶと、自社や市場の状況が変化したときも効果的なSEO施策を実施しやすくなります。
契約前に具体的な目標設定や期待する成果について話し合い、お互いの認識をすり合わせておくことも重要です。密に連携を取り、定期的に進捗や成果を報告する機会を設けることで、施策や料金を最適化しやすくなるでしょう。
関連記事:SEOの効果が出るまでどれくらいかかる?効果を早めるための6つの施策も紹介!
リスティング広告も活用する
SEOと相性がよい施策として、検索キーワードに連動して表示される「リスティング広告」が挙げられます。SEOとリスティング広告はそれぞれ異なった特徴を持ちますが、組み合わせて使うと高い集客効果を得られやすくなります。
SEOは長期的な取り組みが必要な一方で、上位表示されたコンテンツが継続的に集客資産となってくれるため、効果の持続性が高い点が特徴です。一方で、リスティング広告は即効性がありますが、広告費をストップすると集客効果もストップしてしまうという特徴があります。
「時間はかかるが持続的に効果を発揮するSEO」と「即効性はあるが持続性が低い広告」を組み合わせることで、短期的な成果と長期的な集客基盤づくりの両立が可能になるのです。
少しずつ内製化を目指す
SEO施策を成果につなげるには、プロによる支援が不可欠です。しかし、SEO対策の外注には高額な費用がかかるので、可能な範囲で内製化を目指すことがおすすめです。
内製化を進めれば、ビジネスや顧客を深く理解した当事者による効果的なSEO施策が可能になります。また、自社でSEO施策をコントロールできるようになれば、一貫性のある戦略を立てやすくなる点もメリットです。
ただし、内製化にはリソースや時間がかかるため、段階的に進めていく必要があります。まずは基本的なSEO知識の習得から始めて、徐々に実践的なスキルを身につけていきましょう。
SEO対策の内製化を目指したい企業は、コンマルクのようにSEO施策の実行から内製化支援までワンストップで提供できるサービスを活用することがおすすめです。
コンテンツの品質を高める
コンテンツが上位表示されて流入数が増えても、コンバージョンを獲得できなければ目的を達成することはできません。SEO施策を実施するときは、単に上位表示を目指すだけではなく、成果につなげられる品質の高いコンテンツを制作することが大切です。
コンテンツの品質を高めるには、ターゲットのニーズや検索意図に沿ったトピックをベースにしつつ、競合が提供できていない自社ならではの価値を提供することが有効です。「独自の調査結果を紹介する」「他とは異なる視点で解決法を提案する」など、オリジナリティや専門性を高める工夫をしてみましょう。
SEO対策を外注すべきか判断する基準
SEO対策の重要性を認識しつつ、「本当に効果が出るのか 」「投資した費用を回収できるのか」と外注を迷ってしまう企業は珍しくありません。
もし、SEOを外注すべきか悩んでいる場合は、以下の項目を判断基準にするとよいかもしれません。
現在SEOの成果が出ていない
SEOに取り組む人的・時間的リソースがない
業界やキーワードの競合が多い
できるだけ早く成果につなげたい
上記に当てはまる場合は、SEO対策を外注したほうが高い成果を得られる可能性があります。
ただし、外注するからといって、すべてを外部企業に丸投げすることはおすすめできません。外注先と連携しながらSEOに関する理解を深めることで、戦略の有効性の判断や将来的な内製化を成功させやすくなります。
費用対効果の高いSEO対策ならコンマルクへご相談ください
SEO対策の費用は、実施する施策の内容やサイトの規模によって大きく異なります。
自社でSEO対策を行う場合は費用を抑えられますが、必ずしも成果につながるわけではない点に注意が必要です。外注には高い費用がかかりますが、専門家が効率的かつ効果的な施策を実施してくれるので、結果的にコストパフォーマンスが高くなることが一般的です。
費用対効果の高いSEO対策をご希望の方は、ぜひ株式会社GIGのメディア事業部が運営するサービス「コンマルク」までご相談ください。
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