Webマーケティングの成功事例6選|成功要因と成果が出ないときの対処法とは
Webマーケティングは、認知拡大から集客、ブランディングまで幅広い目的達成に効果を発揮する取り組みです。しかし、Webマーケティングには多くの手法があるので、なかには「何を実施すればよいかわからない」「自社に適した手法がわからない」とお困りの企業も多いことでしょう。
どのようにWebマーケティングを実施すべきか悩んでいる場合は、実際に成功を収めた企業の事例からヒントを得られるかもしれません。
この記事では、Webマーケティングの成功事例を紹介します。成功要因や成果につながらないときの対処法についても説明するので、ぜひ自社にぴったりの戦略の立案にお役立てください。
Webマーケティングの具体的な施策については、こちらの記事でご覧いただけます。
関連記事:Webマーケティングとは?基本となる施策や始め方・成功ポイントを解説
Webマーケティングの成功事例6選
Webマーケティングの成功事例を7つ厳選して紹介します。
業種や施策の内容を比較して、自社の目的やターゲット、リソースに適したマーケティング戦略の発見につなげてみてください。
インサイドセールス廃止でコンバージョン率150%UP|トヨクモ株式会社
トヨクモ株式会社 様は、ビジネス向けクラウドサービスを提供する企業です。
同社は、従来のインサイドセールス中心の戦略から、顧客との接点をより重視した「リードを獲得しない戦略」への転換を目指していました。そこで顧客自らサービスに興味を抱き、情報収集からトライアル、導入の導線を整えるため、コンテンツマーケティングの実施に取り組みました。
施策実施にあたりリソースとノウハウが不足していたため、コンテンツマーケティングの伴走型支援を提供するコンマルクへご依頼。SEO記事はもちろんのこと、「トヨクモだからこそ発信できる情報」を提供した結果、初月から検索上位の獲得に成功しました。
運用を続けることで、無料トライアルへの転換率が150%向上。ターゲットにとって価値のある情報を届けることで、検索エンジンの評価だけではなく、ユーザーの心を掴むことに成功した事例です。
関連記事:コンテンツマーケティングとSEOの違いは?成果を出すポイントについても
半年に1件だった求人応募数が月15件に|株式会社アイダ設計
株式会社アイダ設計 様は、土地の仕入れから建設、アフターサービスまで一気通貫で手がける建築設計会社です。
同社は以前より採用サイトを運営していましたが、そこからの応募がないことを課題に感じていました。そこで求人媒体に頼らないオウンドでの採用を強化するため、採用サイトのリニューアルをコンマルクヘご相談いただきました。
採用サイトのリニューアル支援ではサイト制作からデザイン、SEO、コンテンツ制作、改善までワンストップで対応。デザインには和気あいあいとした職場環境が伝わるようにアニメーションや写真を取り入れ、採用したい人物像にもとづいたコンテンツ制作とSEOを実施しました。
その結果、リニューアル前は半年に1件しかなかったエントリーが月15件ほどまで増加。サイト制作とコンテンツ制作で採用マーケティングに成功した良好事例です。
唯一無二の魅力発信で差別化を実現|株式会社フジテレビジョン
株式会社フジテレビジョン 様は、番組制作を主軸に多彩な事業を展開する企業です。情報番組「めざましテレビ」のオウンドメディア「めざましmedia」の制作にあたり、デザインや情報設計、ロゴ制作をGIGへご依頼いただきました。
メディア制作の際は、「WEBの世界のエンタメテーマパーク」「“好き”が見つかる “好き”でつながる “好き”が広がる」といった『めざましmedia』のコンセプトの体現を目指しました。訪れた方がワクワクして、思わず誰かに伝えたくなる最新情報を得られるメディアになるよう、情報を設計。
さらに、他社メディアと差別化できるように、唯一無二の魅力を表現できる色合いやデザインを意識してロゴ制作やデザインを進めました。ご要望に沿ったデザインのご提案にご満足いただけただけではなく、めざましテレビならではの魅力の発信に成功しています。
ジョブマッチングコミュニティのエントリー数が約4倍に|
株式会社ルミネ 様は、駅ビル型ショッピングセンターを運営する企業です。
同社が提供するジョブマッチングコミュニティ「Luminers」のサービスデザイン・システム開発をGIGへご相談いただきました。「Luminers」は、ルミネでの勤務経験があるスタッフと、ルミネに出店するショップをつなげるジョブマッチングコミュニティです。
「ユーザーの反応や事業に合わせて改善を繰り返していけるシステムにしたい」というルミネ様の思いを反映し、あとから機能を追加しやすいサービス設計を実施。さらに、ブランディングに寄与するデザイン制作も行いました。
サイトリリース後、エントリー数は約4倍に成長。使いやすく見やすいサイトに仕上げることで、多くのターゲットに利用してもらえるようになりました。
ストーリー性のあるECサイト構築で売上が10倍へ|株式会社ビーラボ
株式会社ビーラボ 様は、海外のスタートアップが手がけるIoT関連商品を取り扱うECサイト「Glimpse」を運営する企業です。Glimpseのサイトリニューアルにあたり、GIGへご相談いただきました。
同サイトはユニークな製品を多く取り扱うため、商品の特性や魅力がわかりにくいという課題を抱えていました。そこで、ECサイトの客層を広げるために、作り手の想いや商品のストーリーを伝えるECサイトへのリニューアルを実施。
「回遊しながら興味を持って買ってもらう」設計を重視して、Pinterest風のレイアウトを意識しました。独自CMS「LeadGrid」とEC-CUBEを活用することで、読み物としても魅力的なサイトに仕上げられています。
ECサイトリニューアル後は、売上が約10倍にまで成長。また、商品掲載を希望する企業が増え、国内外かかわらずパートナー開拓につながっています。
デザイン性と操作性を両立したコーポレートサイトで世界観を表現|ゼロエミッション国際共同研究センター
ゼロエミッション国際共同研究センター 様は、最先端の研究開発を担う国内外の叡智を結集し、G20の研究者をつなぐプラットフォーム拠点として設置された研究センターです。
国立研究所であることから堅苦しいイメージを持たれがちであることを課題に感じ、情報の再設計とWebサイトのデザインリニューアルをGIGへご相談いただきました。
サイト制作においてはもとのデザイン資産を有効活用しつつ、洗練されたデザインを意識。さらに、大量の掲載情報を容易に更新できるように、使いやすい管理画面を設計しました。
世界観に合ったサイトデザインの制作と操作性の向上で、課題解解決と利便性を高めることに成功しています。
事例からわかる!Webマーケティングを成功させるポイント
ここからは、紹介した事例からわかるWebマーケティングを成功に導く要因を紹介します。
Webマーケティングを行う目的・目標を明確にする
ターゲットを決めておく
複数の施策を組み合わせる
長期的な視点で取り組む
コンテンツの品質を維持する
これからWebマーケティングを始めたい企業や、なかなか成果に結びつかないと感じている企業は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Webマーケティングを行う目的・目標を明確にする
まずは、Webマーケティングを行う目的(KGI)を明確にする必要があります。なぜなら、何のためにWebマーケティングを行うかで、必要な施策や最適な媒体が大きく異なるためです。
例えば、新規顧客からのお問い合わせを増やしたい場合は、複数媒体でのコンテンツ提供やWeb広告の活用が効果的でしょう。既存顧客とのエンゲージメントを高めたい場合は、メールやLINEを用いたCRM施策が有効かもしれません。
最終的なゴールを設定したら、進捗を管理するための中間目標(KPI)と実施期間を設定しましょう。なお、KGIとKPIを設定するときは、定量的に検証できるように数値を用いた内容にすることが大切です。
実際に施策をスタートさせたあとは、効果測定と改善を繰り返していきましょう。KGIだけではなくKPIと期限を決めておくと、メリハリのある施策の実施につながり、短期間で成果を出しやすくなります。
ターゲットを決めておく
Webマーケティングを実施するときは「誰にどうなってほしいのか」を明確化すると、必要な施策や訴求内容を把握しやすくなります。目的とターゲットはマーケティング戦略立案の基盤となる情報なので、必ず最初に定めておきましょう。
より具体的にターゲットのニーズや行動を把握するために、ペルソナ設計とカスタマージャーニーマップの作成をしておくこともおすすめです。ターゲットとの接点や課題を可視化できるので、適切な施策・発信内容を見極めやすくなります。
複数の施策を組み合わせる
Webマーケティングは、複数の施策を組み合わせると成果が出やすくなります。自社のリソースや予算に合わせて、必要な施策は積極的に取り入れてみましょう。
例えば、「オウンドメディア×SNS」でコンテンツのリーチを広げる、「コンテンツ×ECサイト」で独自性を高めるなどの施策が考えられます。施策を複数展開することで、適切なチャネルの発見や相乗効果につなげられる可能性が高まります。
長期的な視点で取り組む
Web広告など一部すぐに成果へつながる施策もありますが、Webマーケティングは基本的に成果が出るまでに時間がかかります。例えば、SEOは成果が出るまでに最低でも半年程度の期間が必要ですし、サービスサイトの浸透にもある程度の時間を要するでしょう。
Webマーケティングはすぐ成果につながらないことを理解したうえで、長期的な視点で計画・予算を準備する必要があります。
コンテンツの品質を維持する
Webマーケティングでは、長期にわたってユーザーから信頼してもらえる高品質なコンテンツの提供が重要になります。コンテンツの質が低下すると信頼や満足度も低下してしまい、マイナスの効果をもたらしてしまうリスクがあるためです。
そのため、自社のリソースを超える施策の実施は非常に危険です。品質を担保できない場合やリソースに不安がある場合は、外注を検討したほうがよいでしょう。
コンテンツの品質を維持するには、表記・トンマナを揃えることが大切です。以下の資料ではオウンドメディアにおける表記ガイドライン制作の事例をまとめました。ガイドラインの制作を考えている方は、参考にしてください。
Webマーケティングが成果につながらないときの対処法
Webマーケティングを実施しても成果が得られないときの対処法として、以下の3つが挙げられます。
他社との差別化に力を入れる
顧客の行動や情報を活用する
専門家に相談する
各項目の詳細をみていきましょう。
他社との差別化に力を入れる
Webマーケティングを実施しても成果につながらないときは、コンテンツや発信している情報が他社と似通っていて、埋もれてしまっているのかもしれません。競合他社と差別化を図るために自社ならではのメッセージ・コンテンツの発信や、オリジナリティの高いデザインの活用に力を入れてみましょう。
近年は品質や価格が均質化される「コモディティ化」が進み、多くの競合から自社を選んでもらうことが難しくなりつつあります。そのような市場で自社の存在感を強くアピールするには、自社ならではの独自性の高い情報の提供やアプローチが不可欠です。
顧客の行動や情報を活用する
顧客の行動や情報を蓄積できる点が、Webマーケティング最大の強みです。蓄積したデータを活用して施策に反映することも、Webマーケティングでは非常に有効です。
例えば、ユーザーの閲覧履歴に応じておすすめ記事を表示したり、年齢や性別に応じて商品をレコメンドしたりする施策が一例として挙げられます。一人ひとりに適した提案ができると、「自分のことを理解してもらえている」「このブランドが自分に合っている」と好意的な印象を抱いてもらいやすくなります。
Webマーケティングを実施するときは、アクセス解析やMAツール・CRMの情報を活用して、コンテンツや施策をパーソナライズ化していきましょう。また、顧客データは施策の課題発見にも役立つので、定期的に分析して改善案へ反映させていきましょう。
専門家に相談する
そもそもWebマーケティングのノウハウがない場合は、専門家に相談することがおすすめです。専門家に相談すれば、アドバイスを受けられるだけではなく、制作や施策の実行支援まで丸ごと依頼することができます。
コンサルティングや外注には費用がかかりますが、短期間で成果を得られるため、結果的にトータルコストを抑えられる可能性が高まります。Webマーケティングを得意とする企業は数多く存在しているので、それぞれの企業の特徴をしっかりと比較して、自社の目的や予算に合った依頼先を見つけることが大切です。
関連記事:コンテンツマーケティングが得意な会社16選|外注先の選び方も解説|コンマルク
事例からWebマーケティングの成功要因を学ぼう!
Webマーケティングの成功事例には、効果的な戦略のヒントが多く隠されています。どのような施策を実施すればよいかわからないときは、さまざまな企業の成功事例をみて、戦略立案のヒントを探してみてくださいね。
Webマーケティングには、Web広告やSNSマーケティング、メールマーケティングなど多くの手法がありますが、その中心となるのがコンテンツマーケティングです。各施策で興味・関心を抱いてくれたユーザーを高品質な自社コンテンツに誘導することで、さらなる興味喚起やCVへつなげやすくなります。
Webマーケティングでお悩みの企業は、ぜひ株式会社GIGのメディア事業部が運営するサービス「コンマルク」までご相談ください。
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